プレスリリース
名刺サイズの電力線搬送モデムを開発3月末からサンプル出荷
2003年1月8日
本多エレクトロン 名刺サイズの電力線搬送モデム(PLC)を開発 3月末からサンプル出荷開始
 本多エレクトロン株式会社(本社:東京都中央区日本橋、社長:田中芳邦)は、1月8日、電力線搬送モデム(PLC:Power Line Communication)の試作モジュール(写真)が完成、予定どおり3月末にサンプル出荷を開始いたします。
 モジュールサイズは、従来試作機の体積比約20分の1に小型化(名刺サイズ)することに成功、組込み用途として検討している装置メーカーへの供給を予定しております。
(本モジュールは2002年10月8日プレス済の内容に基づき開発しているものです)

【概要】
 現在、本多エレクトロンでは、電力線搬送モデムの実用化のための要素技術である雑音キャンセル技術、エラー訂正技術、雑音抑圧技術、他システム(エコーネット)との共存技術の開発・評価を進めております。 この電力線搬送モデムの実用化のためには、さらに装置への組込用として、モジュールの小型化が必須であり、今回、トランスメーカーと共同開発を行い、専用トランスの開発と小型化に目処をつけました。
 このため、当初予定どおりの3月末にサンプル出荷、9月末に量産出荷を開始する予定です。
【概略仕様】
 本電力線搬送モデムは、使用が許可されている10キロヘルツ〜450キロヘルツ帯にて双方向128キロビット/秒(kbps)の通信を行うことができます。  適用例として、電力量計(WHM:Watt Hour Meter)や、各種設備、監視/制御機器への装置組込み用途を予定しております。
 3月末サンプル、9月末量産版の概略仕様は表1のとおりです。
 今回開発しているモジュールは装置組込み用途を前提としていますので、当社といたしましては、通信機メーカーや家電メーカーへの早期導入を図るため、詳細仕様も含めまして、これらを今後、順次、公開していく予定です。
【表1:3月末サンプル/9月末量産版の概略仕様】
項目 2003年3 月末サンプル 2003年 9月末量産
使用周波数帯域 150kHz〜450kHz 同左
データ通信速度 128kbps双方向 同左
接続形態 1:30接続 (電柱→WHM) 同左
外観 縦55×横90×高20mm
(名刺サイズ)
同左
電源 DC+5V±5% 600mA以下 同左
DTE-INF RS232C相当 (TTLレベル) 同左
LINE-INF AC100V±10% 同左
動作温度 -25℃〜+70℃ 同左
保存温度 -25℃〜+85℃ 同左
湿度 20〜85%(結露なきこと) 同左
雷サージ 1.5kV 同左
雑音耐力 雑音キャンセル機能搭載
エラー訂正機能搭載
同左
同左
雑音抑制技術搭載
準拠規格 電波法施行規則第46条の2
他との共存 エコーネットとの共存
型式認定 個別申請 型式認定
 

[本件に関する報道関係の方からのお問い合せ先]
本多エレクトロン株式会社
開発営業グループ 斎藤・野田
TEL:(代表)MAIL:
[関連URL]
2002年10月8日プレスリリース
https://honda-elc.com/outline/news020930.html